|
福祉メルマガ読者のみなさんは、まだ結婚を意識する年齢ではないだろう。
でも5年か10年か、そう遠くない将来、結婚問題があなた方にものしかかる。
結婚の前段階として、恋愛がある。今日の話は、決して他人事ではないのだ
よと、先に釘をさしておこう。
年収の低い男は結婚率が低い、といった「格差社会」関連の論者が言うのを
聞いては、私は反発を覚えていた。同じ低年収でも人それぞれ、年収が低け
ればそれをカバーする魅力を自分で「開発」すればいいじゃん、と。それは
つまり、「年収」とか「身長」「学歴」といった条件ばかりで女は男を見る
わけではないし、男も同じ事でしょう、ということで、恋愛における人間性
重視の価値観から、私は反発していたのだった。
でも最近、見事にその鼻っ柱をくじかれ、へこんでいる次第だ。
私はまもなく、n十代の大台にのる誕生日を迎える。残念ながら、独り身だ。
20歳のころは、まさか自分が一人でn十歳の誕生日を迎えるかも、なんてつ
ゆほども考えなかった。
「誰でもいいからつきあっちゃえば、いいじゃない?誕生日までに」と若干
18歳の女が言った。この女は、彼氏が途絶えたことのない10代を過ごしてき
たらしい。
「あ、でもその年じゃ、きついか。誰でもは」。むかつくが、事実そうだ。
誰でも、という訳にはいかない。するしないは抜きにしても、結婚という
問題を避けては、これから恋愛に取り組めない年代だろう。
だが、彼女にいわれて考えた。出会いがないないと言いながら、私は誰かと
出会おうと努力したのだろうか。
否。ではその努力というものを、誕生日を期限に、いちどしてみればどうだ
ろう。
そうだ。思いついたのは、お見合いサイトだ。年の近い女友達の3人が試し
ている。
結果は・・。「本当にロクなのがいなかった」が1人、「運命と思って交際
に至ったけれど二股かけられていた」が1人、「結婚を前提に付き合ってい
る」が1人。
つまり66%が不成功に終わっているけれど、33%はいい線いっている。
私はいちおうライターだから、自己アピールは得意(のはず)、それに「大
台」に乗ってしまう前の方が、自己紹介欄を見た男性の食いつきもいいので
は?
さっそく2つのサイトに登録したのだった。登録にあたり、私は、2つの方針
というか目標を立てた。
その1。外国人を狙おう。理由は、日本人のウェットな嫁姑関係をこなす自信
は私にはないからだ。
その2。日本人なら、年収は私の倍以上の人を狙おう。嫁姑や家の人間関係を
、生きていくための仕事と割り切るなら、今の私の仕事×2くらい報酬(?)
をもらってもいいんじゃないか。
ここまで読んだ方は、お前、言ってることがもう食い違っているじゃないか
と思われるだろう。その通りである。いざ、自分が「どんな人と(誰と、で
はなくて)結婚したいか」と問われ、その条件を書き出すと、恋愛における
人間性重視の価値観とは、まるで相容れないものになってしまう。条件条件、
ひたすら条件だ。
登録サイトに書きこみしながら、我ながら嫌になってきた。でもだからって、
最初から、私このくらいでいいです、と願い(条件)を口にしないのはよく
ないんじゃない。
このようにつらつらと考えながら、2つのサイトに登録したのだが・・・。
10日経った現在のところ、結果は、惨敗である。
自分の事を棚に上げて、の条件を書き連ねた割には、外国人からのメールも
来たし、お医者さん、弁護士さん、役員さんからのメールも来た。
半ば仕事そっちのけで、返事を書いた。
それでも、ある瞬間からパタっとメールが来なくなってしまうのだ。なぜか。
顔である。写真なのである。
2回ほどメールを交換した後に、「では写真を交換しましょう」とデジカメ
写真を添付した直後から、返信が途絶えてしまうのだ。
これは盲点だった。顔に自信があるわけではないが、n十代直前の顔には、
どうしても小じわが映ってしまう。ご丁寧にも、700万画素のファインモード
で撮った写真を、各殿方へ送りつけていた私である。
もちろん、自分でチェックしましたよ。自分の顔だから、まあ、こんなもん。
それにいずれ会うんだから、しわが映り込んだ顔は承知で、受け入れてもら
わないと−−。
甘かった。こちらが高い条件を書き連ねているのと同様に、奴らにも、条件
というものがあったのだ。当たり前だが。
それは若さ、という条件。女のつきつけられる条件とは、キャリアとか、年
収とかじゃなくて、あられもないこの若さというヤツらしい。
福祉メルマガ読者のみなさんに、私は教訓を垂れたいわけではない。ただ、
この年になってあらためて、結婚の現実を突きつけられてガクゼンとするよ
うな、間抜けなn十直前の姿をお見せして、それぞれで考えて頂きたい。
そういえば、18歳のガキはこうも言っていた。
「私だったらその年で独身だったら、仕事で『勝ってる』な」。
このごろの子は、勝つ、負けると人を簡単に判断する。この子はどうやら、
私が仕事で勝ってはいないと判断しているらしい。これまた生意気な。
みなさんは、少なくとも、福祉の仕事に真摯に取り組んで、「勝って」いた
だきたいと思う次第である。
(「勝って」はあくまでカッコ付きだ。何が勝ちか負けかなんて、本人が決
めることだと、これは確信もって思っているからね)
|