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Vol.38 年俸3億円も食事から

 西武のエースといえば、松坂。といわれて久しいのですが、昨年、33歳に
 して8歳年下の松坂以上に勝ち星を挙げたのが、かつてのエース、西口文也
 投手でした。
 松坂14勝、西口17勝。もうピークは終わったと見られていた西口は、昨年見
 事に復活を遂げ、年俸1億円アップの3億円で契約更改したのです。
 その西口投手の復活劇、私はシーズン中からひそかに注目していました。
 「一昨年から肉食をやめて魚に変えた。去年はダメだったけど、今年になっ
 てようやく体にキレが出て、その効果が出てきた−−」
 正確ではありませんが、食生活を変えたのだというこんな話を記者にしてい
 ました。
 食事を変えてそれが体に現れるには、2年の時間がかかるのかと感慨を覚えま
 した。2年という長さと、日々の食事という地味で地道な実践を続けてそれを
 実感した西口投手の根性にも。

 取材で訪ねた漢方治療をする女性の医師から聞いた話ですが、昨今の漢方ブ
 ームについて、その女医は「根本的に間違っている」と憤っていました。
 漢方薬局がカフェやレストランを併設して、おしゃれな雰囲気で若い女性客
 を集めていたり、女性誌で「漢方で体質改善」と特集が組まれていたり。
 たしかに漢方は「ヨガ」や「サプリ」といった感覚で、流行現象と化してい
 ます。

 「体を温めたり、体質に合わせた食事を摂るといった日々の積み重ねが漢
 方の考え方の基本。その上で、治らない症状があれば最終手段として薬を使
 うんです。それを最初から、薬を飲めば体質改善なんて本末転倒!」
 
 漢方の考え方では、女性の体は7年ごとに体質が変わるといいます。
 30代では35歳が転換点と考えます。
 女性の病気の根本は「冷え症」から来ることが多く、冷えは年齢ごとに様々
 な症状をもたらします。
 20代〜30代前半は生理不順や肌荒れなどの血に関する異常。
 30代後半〜40代前半は頭痛やめまい、腰痛など水分の偏在がもたらす異常。
 冷えをほうっておくと、これらいろいろな症状に苦しみ、最後は尿失禁に辿
 り着く−−これが典型的な「不養生人生」なのだと説明を受けました。
 おお怖い。でも筆者は大いに納得でした。というのも33〜34歳のころ、週1回
 は40度の高熱を出す状態に1年以上苦しんだ時期があったのです。
 どこの病院へ行って検査をしても「異常なし」。これじゃ長生きできない、
 せめて食事くらいはきちんと摂ろうと、徹底的に栄養を考えた食事に切り
 替えました。
 発熱は35歳でほぼ収まりましたが、その後の2年間は激しい腰痛に見舞われま
 した。
 いやはや。漢方でいう不養生人生の王道を歩んでいたらしい。

 男性の体質転換は8年ごとだそうですから、漢方理論によれば西口投手は4回
 目の転機を終えて、新しい循環に入ったという説明がつくのでしょう。

 福祉メルマガ読者のみなさんには、30代の健康状態なんてまだまだ先の話と
 しか思えないかもしれません。
 しかし前述の女医先生によれば、20代の今、冷え性であるならば、不養生の
 ゴールデン人生を歩んでしまう可能性は大アリです。
 仕事柄、御老人と接する機会の多い福祉職の方々ならば、老後の健康の大切
 さは実感するところでしょう。
 西川きよしではありませんが、小さなことからコツコツと。
 どうぞ皆さんは、西口投手のように、養生の王道を歩んでください。

     

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