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障害者自立支援法案の関連で、重度の障害をもつ人が介護者の手を借りて、
家族と離れて暮らす様子を、特にフジテレビが熱心に報道していました。
報道を見て思いました。物件を借りる時、大変だった人が多いだろうなと。
SOHO仲間の女友達が、ぶりぶり文句を言っていました。
事務所兼自宅が取り壊しになったので引っ越そうとしたが、
物件を借りるのにものすごい苦労をしたと。
仕事場と住居を兼ねるので、女一人とはいえ20平米程度のワンルームとは
いかない。かつ防犯上、マンションなら3階以上にしたいし、
物書きなので静かな環境が欲しい。
自分が夜中にごそごそ仕事をする時の音が漏れても迷惑だし、
近隣住民の生活音が筒抜けなのも執筆の邪魔。
となると、都内では10万円前後の家賃を覚悟せねばなりません。
「それはいいのよ」と彼女。「大変だったのは、保証人」。
これまでの物件探しの際は、父親に保証人を頼んできました。
ところが娘が30後半にもなると、その父はすでに仕事を引退、
年金暮らしなのです。
そのことを不動産業者に告げると、
「だれかご家族で、現役で働いていらっしゃる方いませんか」
友人や知人で経済力のある人なら頼める、といっても
「血縁者でない」との一点張り。一人っ子の彼女はその物件は諦め、
「保証人なし」で家を借りる方法を探しました。
「あるにはあるのよ。保証人不要のマンションも。やや割高だけど」と彼女。
でも同じような事情を抱える人が多いということでしょう、人気殺到、
空き部屋は事実上、なし。
旧都市公団、現UR(独立行政法人都市再生機構)も「保証人不要」を
ウリにしています。
でも申し込み方法をよく読むと、しっかり「収入制限」がある。
「月収25万円以上または家賃の4倍以上」あるいは
「貯蓄額が家賃の100倍以上」って。
所得じゃなくて収入ベースで月25万稼げる物書きは、そうはいない。
10万円の家を借りるのに、貯金が1000万円なきゃならないのも、
納得いかないし。
「家賃は払えるのに、保証保証って、何なの?」と
彼女がブツブツいう訳なのです。
結局、保証会社に家賃の30%を払って保証してもらうサービスを利用しました。
それなのに、さらに、過去3年分の確定申告を見せろ、やれカネの流れを
見たいから貯金通帳のコピーを提出しろと、不動産業者から屈辱モノの要求が。
確定申告の書類はいいでしょう。一度はお上に出したもの。
でもなんで貯金通帳をアンタに見せにゃならんのかと、これは突っぱねて、
なんとか彼女は借りることができました。
私も調べてみました。そこで障害者の優遇策の存在を知ったのですが、
いやはや当てにならないこと。
上記URの賃貸物件では、「高齢者・障害者・子育て世帯」に
優遇策を設けています。
本人の月収額が基準(上のヤツですね)に満たなくても、
基準以上の収入のある血族親族が保証してくれるなら、
お貸ししますよとのこと。
実質的に、申込者の親族が保証人になれというもの。
友人のように、親が高齢だったり、
頼れる血縁者がいなかったりする障害者は沢山いるでしょう。
貸す側にすれば、不払いのリスクは怖い。
だから「保証人」をという気持ちになるのは分からなくもない。
でも最初のハードルをこれほど高くする必要、ほんとにあるの?
ちょっと家賃を割高にするなり、払えなくなれば出て行って下さい、
ぐらいでいいんじゃないの。
いろんな事情を背負いながらも一人で生きていこうとする人が、
これほど生きにくい社会でいいのか。何らかの事情で世間の「規格」から
外れた人が、それでもやっていける仕組みの世の中を作っていかない限り、
人の世の活力なんて生まれてこないのに、と思うのです。
いかがでしょう、世の大家さん方。
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